日韓で広がる飲み方の多様性=日下部元美

Date: Category:速報 Views:1 Comment:0
アサヒビールの期間限定店舗のプレイベントを楽しむ女性ら=ソウルで2025年7月18日午後4時17分、日下部元美撮影
アサヒビールの期間限定店舗のプレイベントを楽しむ女性ら=ソウルで2025年7月18日午後4時17分、日下部元美撮影

 韓国人を表す言葉として「飲酒歌舞」がある。文字通り、お酒を飲んで、歌ったり踊ったりすることだ。韓国で働いていると、依然として「飲みニケーション」文化が根強いと感じる。

 日本同様、仕事の付き合いとしての酒席もよくある。アルコール度数の高い焼酎とビールを混ぜて作る「爆弾酒」が飲めると喜ばれるので、私もついつい飲んでしまう。だが、20~30代の通称「MZ世代」の間ではこうした文化に変化が起きている。

 韓国疾病管理庁の2023年の調査では、男性で1日ビール5缶程度、女性で3缶程度を週に2回以上飲む人の割合は、20代は12・9%、30代は12・6%だった。一方、40代は19・6%、50代は15・9%と徐々に高くなる。また、18年時点での20代、30代の割合はそれぞれ15・9%、15・2%だったため、ここ数年で若い世代に飲酒離れが起きていることがわかる。

 日本でも同様の現象が見られる。厚生労働省の23年調査によると、週に3回以上飲酒する人の割合は、20代が9・2%、30代は20・2%だったが、40代は29・3%、50代は33・0%とやはり中高年になるに従って高くなる傾向にあった。

 また、韓国紙ハンギョレ新聞によると、高所得国では00年以降、10代の飲酒量が親世代より減っているとの研究結果があるという。欧州などでは10代の飲酒が認められる国もある。

 韓国人の友人からは「新型コロナウイルスの流行で職場の飲み会や2次会へ行く文化が弱まった」という話をよく聞く。だが、コロナの流行が終わった今でも、その傾向が若者の間で維持・強化されている背景には、別のトレンドもあると見るべきだろう。

 若い世代で飲酒が減る理由の一つとされるのが、…

Comments

I want to comment

◎Welcome to participate in the discussion, please express your views and exchange your opinions here.