/436 上田岳弘 倉田悟・絵

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 ただ一代上である親の感性でつけるものではないのではないか。本当はその存在にもっとふさわしい、もっとそぐう名前があるのではないか。

 真の名前が。

 だが、誰しもが根源の目を持っているわけではないから、そんなものはわからなくて、すべてが見えない暗中模索状態で、祈るように親は子に名前を付ける。あなた方の世界を観察していると、名づけは祈りそのものに思える。

 しかし、ユミダイよ、だからといって、それがすなわち真の名前とは限らないのです。

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