第84期名人戦A級順位戦 近藤誠也八段-千田翔太八段 第3局の4

Date: Category:カルチャー Views:1 Comment:0

角交換から攻め合いへ

 昼食の注文係が来た時、千田の表情に変化があった。対局開始から10分ほどしかたっておらず、局面は8手しか進んでいなかったために思わず笑みが浮かんでしまったという。昼食は千田がショウガ焼き定食、近藤は豚の冷しゃぶおろしゆずポン酢だった。

 図の局面、正午まで5分というところで考慮中の近藤が「じゃあ休憩にしてください」と記録係の野田澤女流初段に告げて昼食休憩に入った。

 対局が再開されると、近藤はすぐに[先]3三角成と角を交換し、[後]同銀に[先]4五桂と跳ねて攻めた。千田は20分考えて[後]2二銀と引き、跳ね出してきた桂の捕獲を狙う。近藤の[先]7七桂に千田は41分の連続長考で[後]4四歩を決行。近藤は[先]5五角と打ち、互いに駒を取り合う攻め合いとなった。途中図から[後]7三角と合わせるのは[先]同馬[後]同桂[先]4五歩と進められ、「次に[先]9三角から馬…

Comments

I want to comment

◎Welcome to participate in the discussion, please express your views and exchange your opinions here.