卓球 Tリーグ男子開幕戦（26日・代々木第2体育館）
○琉球3―1彩たま●
1勝1敗で迎えた第3試合。昨季のプレーオフ決勝では単複で2度敗れた彩たまの有延大夢を前に、琉球の吉村真晴は燃えていた。
「昨季の決勝はめちゃめちゃ悔しくて。試合直後にも映像を見て反省したし、今回もしっかり練習してきた」
サーブからの3球目攻撃は有延のレシーブを読み切った。強打を浴びても「余裕を持って対処できた」とカウンターが面白いように決まった。次から次へと得点を重ね、終わってみれば3―0のストレート勝ち。雪辱を果たし、「久しぶりに、試合のすべてをコントロールした感じだった」とほくほく顔だった。
2016年リオデジャネイロ・オリンピックの団体銀メダリストは、8月で32歳を迎える。だが、5月の世界選手権の混合ダブルスで銀メダルを獲得するなど、いまだ衰えは見えない。その裏には日々の努力がある。
自らの体への理解や状態を高めようと、4月以降は毎月、予防医学や栄養学に関するオンライン講義を受講し、勉強しているという。トレーニングも毎週、個人指導を受けて筋力の維持や向上に努めている。「地道な積み重ねができる選手が長くプレーできると思う。そう信じて頑張っている」と語る。
田勢邦史監督も「重要な試合に向けて、しっかりと準備ができる。開幕戦であれだけのプレーができるのはさすが」と絶賛した。
今季は張本智和ら主力が抜け、戦力を不安視する声もあったが、チームは3季ぶりの王座奪還へ最高のスタートを切った。在籍7季目でチーム最年長、自他ともに認める「ミスター琉球」がその中心にいた。【玉井滉大】
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