夏の甲子園、今年は何が変わる? 審判の体表温や心拍数の計測も

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開会式のリハーサルを終え、グラウンドから引きあげる選手たち=長澤凜太郎撮影 拡大
開会式のリハーサルを終え、グラウンドから引きあげる選手たち=長澤凜太郎撮影

 第107回全国高校野球選手権大会は5日、阪神甲子園球場でいよいよ開幕する。今大会は多くの変更点があるが、いったい何が変わるのか。

 Q 夏の甲子園が始まるね。

 A 今大会は初めて、開会式が夕方の午後4時に始まり、開幕試合は午後5時半開始のナイターとなります。暑さ対策の一環で、気温が上がる昼間の時間帯を避けるためです。

 開幕日は例年3試合でしたが、1試合のみです。

 大会期間は昨年より1日多い18日間になりました。

 Q 「2部制」が昨年から導入されたって聞いたよ。

 A こちらも気温が高い日中を避けるためで、2部制の日は開始時間を午前8時と夕方の午後4時15分に分けて2試合ずつ行います。

 昨年は開幕から3日間の3試合日で導入しましたが、今年は大会第6日までの4試合日で初めて実施します。

 午前の部は午後1時半、夕方の部は原則午後10時を過ぎれば新たなイニングには入らず、翌日以降に継続試合を行います。

 Q 暑さ対策は大きな課題だね。

 A 大会主催者はこれまでも、選手の熱中症予防のための対策を講じてきました。

 例えば選手のスパイクは、温度が上がりにくいとされる白色の着用が2020年に認められました。

 23年からは、五回終了後に冷房の利いた部屋で水分を補給したり体を冷やしたりする「クーリングタイム」が設けられています。

 Q 今年は他に何が変わるの?

 A 審判委員はこれまで黒や紺の帽子をかぶっていましたが、今年は白色を着用します。

 審判に計測器を着けてもらい、体表温や心拍数などのデータを集めて今後の熱中症対策に生かします。

 試合開始前の守備練習の時間は従来の7分から5分となり、チームが希望すればやめることもできます。【深野麟之介】

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