
カクテル光線に照らされたグラウンドでどんなドラマが待っているのか――。
5日開幕の第107回全国高校野球選手権大会は、暑さ対策のために開始時間を午前と夕方に分ける2部制を前回大会に続いて導入し、ナイターの試合は増える。過去に経験した選手は「昼間とボールの見え方が全然違う」と語り、目の専門家は「見えにくさ」を指摘する。
<記事の内容>
・元阪神・北條が語る「見え方」
・昨夏経験した球児の回想
・眼科医が解説する太陽光との違い
真っ青な空に似た感覚
2024年は開幕から3日間、2部制を導入した。いずれも1日3試合を行う日で、第3試合は午後5時開始(開幕日は午後6時半開始)のナイターだった。
今年は4試合日で初めて導入し、6、7、9、10日の第4試合は午後6時45分開始予定となっている。
ナイターはどのような特徴があるのか。
「(打席に立つと)黒土のグラウンドの影響もあって、暗いところから白い球がビューンと来て、同じ球速でもドーム(球場)よりも速く感じます」
こう語るのは、北條史也選手だ。青森・光星学院(現八戸学院光星)高では11年夏から甲子園大会で3季連続で準優勝。阪神甲子園球場を本拠地とするプロ野球の阪神に23年まで11年間在籍し、現在は社会人の三菱重工Westでプレーしている。
特に1打席勝負の代打は、ナイター特有の球の見え…
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