キャスター辛坊治郎氏(69)が5日、ニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月〜木曜後3・30)に生出演し、日米間で合意した相互関税の現状について見解を語った。
米税関当局は4日、新たな相互関税に関する文書を公表し、日米合意で日本側が説明した15%の関税率措置が記載されていないことが分かった。日本と同様の条件とされるEUは明記されており、日本は今後、対米貿易で苦しい立場に立たされる可能性がある。
日本側にとっては、寝耳に水の発表。辛坊氏は「ここにきて見通せなくなってきたのが、車の関税について、アメリカがまったく下げる気配もないんです。今のところ8月5日の時点において、日本からアメリカに対して自動車、関連部品は、もともとあった2.5%の関税に加え、25%の関税が加わって27.5%という高関税ずっと続いている」と解説した。さらに「いつになったら政府が約束した15%の関税率にまで引き下げられるかというと…分からない」と疑問を口にした。
もともと15%を超える関税率が設定されていた品目に関しては、従来の税率が維持されるはずだが、辛坊氏は「日本に対してはそれが適用されるか、税関にアメリカが通達した文書の中にそれがない。ということは当面、下手すると、日本からの輸出品にプラス15%の税金が上乗せされちゃう。特別待遇はEUだけにしますという直近の文書で、日本は何なの?という」と続けた。
今回の合意には合意文書がなく、交渉に当たった赤沢亮正経済再生担当相は実行までのスピード感を重視した結果などと説明している。辛坊氏は「日本が国民向けに説明していることが、アメリカと合意している証拠がないということは、そんな合意はしていないとアメリカが言い始めた時に、こういう文書があるからとも言えなくなる」と危惧。「ぶっちゃけ、トランプ関税に関しては一言で現状を言えば、何が何だか。知れば知るほど分からない」と困惑していた。
辛坊治郎氏 日本との合意記載ない米税関文書に懸念「いつ引き下げられるかというと…」
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