坂本悠花里監督初の長編劇「白の花実」サン・セバスティアン国際映画祭で上映決定 美絽「とても光栄」

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 坂本悠花里監督初の長編劇映画「白の花実(しろのかじつ)」が9月19日から27日までスペインで開催される第73回サン・セバスティアン国際映画祭New Directors部門のクロージング作品として上映されることが決まった。

 東京芸術大学大学院映画専攻で編集を学び、2019年公開の短編オムニバス映画「21世紀の女の子」の一編「reborn」を監督。その後発表した中編「レイのために」(19年)や短編「木が呼んでいる」(20年)が多くの映画祭で評判を呼んだ坂本監督が、長編1作目で栄誉に浴した形だ。

 「白の花実」は、周囲になじめず転校を繰り返してきた主人公・杏菜(美絽)が、転校先の全寮制女子校で出会った、美しく完ぺきなルームメート莉花(蒼戸虹子)の突然の死をきっかけに、残された日記と、莉花の魂に静かに侵食され、心を揺るがせていく姿を耽美かつ繊細に描いた物語。

 坂本監督は「『白の花実』が、歴史あるサン・セバスティアン国際映画祭New Directors部門でワールドプレミアを迎えられることを本当に嬉しく思っています。素晴らしいスタッフ・キャストと作り上げた映画です。スペインから世界へ、たくさんの人たちと出会えることを楽しみにしています」とコメント。

 杏菜役の美絽も「初めての主演映画で、サン・セバスティアン国際映画祭にご招待いただき、とても光栄に思っています。海外の皆さまにこの作品をご覧いただけること、そしてどのような感想を持っていただけるのか、今から楽しみでなりません」と期待に胸を膨らませる。

 初め杏菜を「変わった子」と遠ざけていた栞を演じた池端杏慈は「本当に光栄です。坂本監督をはじめ、たくさんのスタッフさんのおかげで完成した作品を海外にも届けられるという幸せを大切に受け止めています。国を超えて多くの人の心に残る作品となれば嬉しいです」、そして莉花役の蒼戸虹子は「漠然と憧れを抱いていた海外映画祭で出演させていただいた映画が上映されるなんて、何だか夢のようで、すごく、嬉しいです。サン・セバスティアンの皆さんが作品をご覧になって、どんな感想をもたれるのか、今からすごく楽しみです!」と。それぞれ期待を膨らませている。

 河井青葉、伊藤歩、門脇麦らが共演し、12月26日にビターズ・エンドの配給で東京・新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国順次公開の予定。

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