石川・穴水の復興応援 林家三平さん、長谷部まつり武者行列に参加

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「長谷部まつり」の武者行列に先導役で参加した林家三平さん=石川県穴水町で2025年7月19日、油井雅和撮影 拡大
「長谷部まつり」の武者行列に先導役で参加した林家三平さん=石川県穴水町で2025年7月19日、油井雅和撮影

 能登半島地震で大きな被害を受けた石川県穴水町で7月19日、夏恒例の「長谷部まつり」が2年ぶりに開かれ、町にゆかりのある落語の林家一門から林家三平さん(54)らが参加し、祭りを盛り上げた。

 長谷部まつりは、平安時代末期から鎌倉時代前期にかけての武将で、穴水城を築城したとされる長谷部信連(のぶつら)の遺徳をしのぶ祭り。町の中心部を練り歩く武者行列が目玉だ。

「長谷部まつり」の武者行列に先導役で参加した林家三平さん=石川県穴水町で2025年7月19日、油井雅和撮影 拡大
「長谷部まつり」の武者行列に先導役で参加した林家三平さん=石川県穴水町で2025年7月19日、油井雅和撮影

 初代三平の妻でエッセイストの海老名香葉子さん(91)は、1945年3月の東京大空襲で孤児となった後に、半年にわたり穴水町に疎開した。また、初代三平は戦時中、本土決戦に備え、千葉の九十九里浜で火薬を背負い突撃する「肉弾特攻要員」だったが、その時の班長が穴水町出身で、戦後も家族ぐるみのつき合いが続いた。

 三平さんは何度も穴水町を訪れて落語会を開くなどし、2012年には武者行列に信連役で参加した。今回は吉村光輝町長から復興応援特命大使に委嘱され、三平さんが武者行列の先導役、林家正蔵さんの長男で三平さんのおい、林家たま平さん(31)が信連役を務めた。また、復興事業に取り組んでいる町外の公務員やボランティアも参加した。

 三平さんは「穴水町では人の優しさに触れることができる。まだまだ復興には時間がかかると思うけれど、(復興に取り組む)穴水町の熱い思いを全国の皆さんに届けるのが私の役目。足を運んでもらって楽しんでもらいたい」と話した。【油井雅和】

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