自民党大阪府連は27日、大阪市内で全体会議を開き、府連として石破茂首相の進退を問うかどうか議論したが、参加者から慎重な対応を求める意見があり、結論は持ち越しになった。今後、府連内部の意見を集約した上で、早急に方向性を決める方針。
20日に投開票された参院選の大阪選挙区(改選数4)で、自民の公認候補は27年ぶりに落選した。会議は1時間程度の予定だったが、選挙の振り返りや敗因の分析などもあり、約2時間半にも及んだ。
会議の終了後、府連会長の青山繁晴参院議員が記者会見し、地方議員を中心に、石破氏に退陣を求めるかどうか府連として明確に意思表示すべきだとの提言があったと明らかにした。一方で、内閣総辞職を求めるような提言は府連としては慎重であるべきだという意見もあり、結論には至らなかったという。
青山氏は、公認候補の落選が決まった直後、自らは府連会長を辞任すると表明し、石破氏についても「お辞めになるべきだ」と明言していた。しかし、27日の記者会見では「府連会長を辞めると言っている立場であり、(どの立場での発言か)分からなくなるので、今日は言えない」と言及を控えた。
府連会長の後任人事も後日に検討する。【長沼辰哉】
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