「最も深く傷つくのは黒人」 奴隷農園の歴史、現代に色濃く

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サトウキビ畑を見つめるジョイ・バナーさん=米南部ルイジアナ州ウォレスで2025年7月22日、八田浩輔撮影
サトウキビ畑を見つめるジョイ・バナーさん=米南部ルイジアナ州ウォレスで2025年7月22日、八田浩輔撮影

 第2次トランプ米政権の発足により、米政府の環境汚染対策が大きく転換している。化学工場などから出る有害物質の排出基準も緩和され、健康被害を訴えてきた住民は「政府に裏切られた」と憤る。

 「私の愛する故郷が『がん回廊』と呼ばれることは好まない。ただ、その言葉の中には真実がある」

 ジョイ・バナーさん(47)は、この地に連れてこられた先祖から数えて10世代目にあたる。コミュニケーション研究の博士号を持ち、かつて大学で教壇にも立った。現在は、ミシシッピ川流域の黒人コミュニティーと、奴隷として米国に渡った人々の子孫のために活動する非営利組織の共同代表を務める。

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