見捨てられた米南部「がん回廊」 トランプ政権が覆す環境正義

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多くの親族が眠る墓地で隣接する石油化学工場を指さすロバート・テイラーさん=米南部ルイジアナ州リザーブで2025年7月22日、八田浩輔撮影
多くの親族が眠る墓地で隣接する石油化学工場を指さすロバート・テイラーさん=米南部ルイジアナ州リザーブで2025年7月22日、八田浩輔撮影

 第2次トランプ米政権の発足により、米政府の環境汚染対策が大きく転換している。化学工場などから出る有害物質の排出基準も緩和され、健康被害を訴えてきた住民は「政府に裏切られた」と憤る。

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 「こんなところで、どうやって安らかに眠れというのか」

 米国を縦断するミシシッピ川の下流沿いにある南部ルイジアナ州リザーブ。ロバート・テイラーさん(84)は自宅から数キロ離れた墓地に立ち、隣接する石油化学工場を見つめながらつぶやいた。墓地にはこの地で暮らした親族の多くが眠る。真夏の亜熱帯気候のじっとりと…

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