
セブン―イレブン・ジャパンが、レジ横やできたて商品に注力した店づくりを進めている。中でも、若者に注目されている「セブンカフェ スムージー」は、発売から急速に導入店舗を拡大。9月末には2万店舗に到達する見込みだ。
スムージーは2023年3月に全国で発売した。来店客の減少や高齢化が進むなか、若者の嗜好に合う商品を発売し、新規顧客の獲得につなげる狙いがある。7月末時点で約1万9900店舗に専用機器を導入し、累計販売数は約1億5800万杯に上っている。
専用機器には、商品ごとに作り方が設定されている。8月12日から発売される「カフェラテスムージー」は、通常よりも刃を小刻みに上下させ、より空気を含ませながらかき混ぜることで、ふんわりした食感にした。逆に通年販売の「グリーンスムージー」は野菜の繊維感が残るよう、かき混ぜる回数を抑えている。

使う食材は、鮮度を維持するため収穫後に急速凍結しているほか、バナナなど一部の果物は糖度を管理することにより最適な状態で提供しているという。
見た目やサイズの問題で生鮮食品としては売り出せない規格外の野菜や果物も使っているといい、担当者は「食品ロス削減の観点からも、スムージーは今後も注力していきたい」と話している。【鴨田玲奈】
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