全国高校野球選手権大会は第5日の9日、第2試合に登場した明秀日立(茨城)の一塁側のアルプススタンドでは、吹奏楽部など応援団約260人が試合開始時刻に間に合わないアクシデントがあった。
大会本部によると、応援団の一部を乗せたバスが天候不良のために前夜の出発が遅れ、高速道路の事故渋滞、お盆の渋滞にも巻き込まれた。
吹奏楽部の席が空く中、約20人の野球部員がメガホンを片手に、声を張り上げた。
応援団長の松本翔生さん(3年)は「しんどいですが、僕たちは茨城大会から『観客動員型の応援』という観客を巻き込んだ応援をテーマにしています。まさに今、その力が求められています」と、腕を振ってスタンドの観客にも応援を求めていた。
遅れていた応援団が六回にアルプスに到着すると、一塁側スタンドから拍手が起きた。【円谷美晶】
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