芸能界の“三刀流”豊田ルナ グラビア撮影後に語った思い「私の人生は母に助けられている」

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 アイドル、女優、タレント……20年近い芸能キャリアを誇る豊田ルナは、期待されるさまざまな役割を軽やかに演じてきた。でも、「本当の彼女」に出会えるのは、グラビアの世界だけ。新創刊のグラビアムック「PARADE(パレード)」に出演した豊田ルナが、同誌の撮影後に、子役からスタートした芸能活動と、支え続けてくれた母への思いを語った。

──今日の撮影では特技のバレエを披露する場面もありました。

 カメラマンさんに「踊ってみてください」とリクエストをいただいて。ちょっと照れくさかったけど、グラビア撮影で踊るってなかなかないですし、バレエを踊ること自体も久しぶりだったので楽しかったです。

──バレエは幼い頃から習っていたそうですね。

 はい。3歳からモダンバレエを始めて、4、5歳くらいからクラシックバレエを始めて、高校1年生までやっていました。自分で「やりたい」と言って始めた習い事だったし、好きだったので約10年続けましたね。今でもバレエは好きです。

──子どもの頃から「私はこれがやりたい」とハッキリ言うタイプだったんですか?

 そうかもしれないです。といっても、自分でやりたいと言ったのはバレエと芸能活動くらいかも。母も、私がやりたいと言うことを「ダメ」と言うような人じゃないので。それに、私の母は勘がいいんですよ。

──「勘がいい」というのは?

 私が興味を持ちそうなことを、私よりも先に気付いて用意してくれていたんです。「バレエがやりたい」と言ったのは私ですけど、それよりも先に母が4歳から入れるクラシックバレエの教室を探してくれていて。なんで分かったのか不思議なんですけど、私の人生は母に助けられていますね。

──芸能活動に関しても豊田さんは子役からキャリアをスタートされていますが、これも自分から「やりたい」と言ったんですね。

 はい。ただこれには諸説あって(笑)。過去に取材で芸能活動を始めたきっかけを話したら、それを読んだ母に「違うよ」って言われたんです。本当に小さい頃の話なので、記憶があいまいで……(苦笑)。でも確か、地域の雑誌に載ったのをきっかけに私が「こういうのをやってみたい」と言って、母が事務所のオーディションを探してきてくれた、という流れだったはずです。

──そのオーディションを受けたのは何歳のときですか?

 5歳です。何も知らずにオーディションを受けに行ったので、「演技をしてください」と言われて「えんぎとは?」となった思い出はあります(笑)。そう考えると、人生の8割くらいは芸能活動をしていますね。

──ではここからはグラビアについての話を伺います。豊田さんはグラビアのお仕事のどういうところに魅力を感じますか?

 私はアイドル、俳優、タレントなどいろいろなお仕事をやっているんですけど、その中でグラビアは「一番自然体でいられる場所」だと思っています。例えばアイドルだと、ファンの方に楽しんでいただくことを第一に考えると、普段の自分よりもテンションを上げたりしますし。女優はそもそも自分ではない人として生きるお仕事で。あとタレントとしてバラエティに出るときは、心に鎧を着ています(笑)。私にとってバラエティは、戦闘態勢を取って臨まないと戦えない場所。そうじゃないと心臓がもたないんです……!

──他のお仕事と比べて、グラビアは自然体でいられる、と。

 はい。グラビアは自分自身を見せるお仕事じゃないですか。それは衣装の面でもそうですし、心の面も同じで。撮影時に考えていることがそのまま表情に出るので、いつも自然体でいますね。何も考えずぽけーっとしていることもあります(笑)。お仕事の中で一番リラックスできるし自分らしくいられる場所なので、楽しいなって思います。

──心に鎧を着るのとは正反対ですね(笑)。

 グラビアでのリラックス感は年々強くなっています。私は高校生からグラビアを始めて以来、ありがたいことにたくさんお仕事をさせていただき、何度もご一緒できるスタッフさんも増えたんです。お世話になっている方とのお仕事だと安心感もありますし、グラビアをきっかけに縁が広がっていく感じは幸せだなって思います。

「“普通”は演じてなかった!」

──ちなみに豊田さんはこの7月で23歳。高校時代と今ではグラビアで求められるものも変わったのではないですか?

 確かに。最初の頃のグラビアは“元気ハツラツ!フレッシュピュアJK!”みたいなキャッチコピーでしたから(笑)。それが次第に“新成人”や“ハタチ”に変わり、今では“オトナ○○”といった言葉が付くようになりました。大人っぽい衣装や雰囲気の撮影も多くなったので、昔よりできるバリエーションが増えたのかなと思います。21歳になったくらいから「大人っぽくなったね」と言われることも増えてきました。この前も久しぶりにご一緒したスタッフさんに「こんなに大人っぽかったっけ!?」と言っていただけてうれしかったです。

──さて話は変わって、豊田さんは役者としても活動しており、主演映画『シーシュポスたちのまなざし』の公開が控えています。

 初めての主演ということで、とても感慨深いです。役柄的にも、今まで挑戦したことのない役でした。大学生の役なんですけど、本当に“普通の大学生”なんですよ。天然とか真面目とかそういった特徴が一切なくて。思い返してみたら私は防衛隊、巫女の末裔、医者を目指す女子高生、シングルマザーなどいろんな役を演じてきたけれど「“普通”は演じてなかった!」と気付きました(笑)。この役を演じて、幅を広げられたんじゃないかなと思っています。

──演技はそれこそ子役時代からずっと続けられていますし、豊田さんの中の大きな軸ですよね。

 そうですね。芸能活動を始めて以来、お芝居から離れたことはないです。なので今回主演映画という一つの実を結んだのがうれしいですし、今後も続けていきたいと思っています。

──さらに豊田さんはアイドルユニット「AND CaaaLL」のメンバーとしても活動中。ほぼ毎週ライブを行なっていますね。

 1週間のスケジュールでいうとグラビア、演技、アイドルを3等分してうまく組み合わせながらお仕事をしていて。土日はだいたいアイドル活動をしています。

──となると、かなりハードな毎日を送っているのでは?

 自分でも「せわしない毎日だな」とは思いつつ(笑)。でも暇だと何をしていいか分からなくなってしまうので、忙しいほうがありがたいです。グラビアや俳優として私を知ってくださっている方はいても、アイドル活動をしていることはまだ全然広まっていないので、どうすれば知ってもらえるかを最近はよく考えています。アイドルも自分がやりたくて始めたことですし、やるなら結果を残したい。何も残せないまま終わりたくはないんですよね。未来の自分が後悔しないように、今は毎日試行錯誤しながら頑張っている最中です。

【プロフィール】豊田ルナ(とよだ・るな)/2002年7月17日生まれ、埼玉県出身。身長161cm。子役として活躍後、2019年にミスマガジングランプリに。俳優として『ウルトラマントリガー』やドラマ『3年C組は不倫してます。』などに出演。24年からアイドルグループ「AND CaaaLL」で活動する。主演映画『シーシュポスたちのまなざし』が今年公開予定。PARADEデジタル写真集『豊田ルナ 月影のワルツ』が各電子書店にて発売中
公式X:@Runa_Toyoda0717
公式Instagram:@runstagram_717

撮影/大辻隆広
取材・文/左藤豊

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