釜本邦茂さん死去 81歳 サッカー元日本代表、メキシコ五輪得点王

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釜本邦茂さん=大阪市北区で2021年2月12日、菱田諭士撮影 拡大
釜本邦茂さん=大阪市北区で2021年2月12日、菱田諭士撮影

 サッカー元日本代表で1968年メキシコ・オリンピックで得点王に輝き、史上初の銅メダル獲得の原動力となった釜本邦茂(かまもと・くにしげ)さんが10日、肺炎のため亡くなった。81歳だった。日本サッカー協会などが発表した。

 京都市出身。京都・山城高から早稲田大に進み、1年時の64年2月に19歳で日本代表デビュー。日本が8強入りした同年の東京五輪では全3試合に出場した。卒業後は旧日本リーグのヤンマー(現セレッソ大阪)に入団。右足の強力なシュートを最大の武器に、左足やヘディングでも得点できる万能型ストライカーとして、代表でも不動のエースに成長した。

 メキシコ五輪では、杉山隆一さんとのコンビで攻撃陣をけん引し、初戦のナイジェリア戦でハットトリック(1試合3得点)を達成。メキシコとの3位決定戦でも2得点するなど6試合で7ゴールを奪い、日本サッカー史上初の五輪メダルをもたらした。

 旧日本リーグは251試合で202得点、代表では国際Aマッチ76試合に出場し、歴代最多の通算75得点を記録した。

 指導者としては、Jリーグが開幕した93年から2年間、ガンバ大阪の監督を務めた。日本サッカー協会では理事や副会長を歴任し、2010年から顧問。05年に日本サッカー殿堂入りを果たした。また、95年から参議院議員を1期6年務めた。

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