
亡くなった釜本邦茂さんは生粋のストライカーだった。日本サッカー史上、オリンピックで男子唯一のメダルとなる銅メダルを獲得した1968年メキシコ五輪で同じピッチに立ち、早稲田大の先輩でもあった松本育夫さんは「釜本がいたから、日本はメダルを取れた」と断言する。そして、釜本さんが発したひと言が、今も忘れられないという。
ある国際試合の最中だった。メキシコ五輪の主将で、長年日本代表の中心選手として引っ張ってきた八重樫茂生さん(故人)から、釜本さんは「守備をしないのか」と指摘された。
すると釜本さんは…
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