「よさこい祭り」本場・高知で開幕 鳴子手にきらびやかな衣装で乱舞

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工夫をこらした衣装もよさこい祭りの楽しみの一つ=高知市で2025年8月10日午後2時40分、小林理撮影
工夫をこらした衣装もよさこい祭りの楽しみの一つ=高知市で2025年8月10日午後2時40分、小林理撮影

 高知の夏の最大イベント「よさこい祭り」が10日、高知市で始まった。72回目の開催で、県内外から188チーム(前年比4チーム増)、踊り子約1万8000人(同約1000人増)が参加する。本番は11日までの2日間で、市内16カ所に設けられた競演場・演舞場で、鳴子を手にした踊り子たちがきらびやかな衣装で乱舞する。

 よさこい祭りは1954年、戦後不況の不景気風を吹き飛ばし、市民を元気づける目的で、高知商工会議所などの有志が中心となって始めた。「お隣の徳島県の阿波踊りのように永続的に発展する祭りにしたい」という願いが込められ、初回の踊り子750人という規模から大きく発展。いまや、全国各地に広がる「よさこい」発祥の祭りとして、国内外から多くの観光客が詰めかけるイベントに成長した。

勢いある踊りを見せる踊り子たち=高知市で2025年8月10日午後1時56分、小林理撮影 拡大
勢いある踊りを見せる踊り子たち=高知市で2025年8月10日午後1時56分、小林理撮影

 コスチュームや音楽は自由で、音を鳴らす「鳴子」を鳴らしながら進むことと、曲のどこかに「よさこい鳴子踊り」というフレーズが入っていることだけが条件とされる。

 10日は午前11時から順次、各会場で踊りが始まった。大音響でメロディーを奏でるトラック「地方車(じかたしゃ)」が先導する中、華やかな衣装と笑顔で登場した踊り子を、観客は声援で迎えた。あいにくの雨模様だったが、商店街の演舞場で見ていた地元に住む女性は「よさこいあっての高知の夏。ずっと祭りが続いてほしい」と話し、踊り子たちに拍手を送っていた。

 12日は、よさこい全国大会が開催される。【小林理】

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