松山大空襲で被災した96歳「二度とあんな思いは」 終戦の日に鎮魂

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「戦争はいかん」と訴える伊藤サチ子さん=松山市で2025年7月18日午後6時2分、狩野樹理撮影 拡大
「戦争はいかん」と訴える伊藤サチ子さん=松山市で2025年7月18日午後6時2分、狩野樹理撮影

 終戦3週間前、松山大空襲に見舞われた松山市の伊藤サチ子さん(96)は80回目の終戦の日だった15日、空襲の犠牲者を鎮魂した。

 1945年7月26日の夜から翌未明にかけての大空襲では、251人が死亡、8人が行方不明になったとされる。伊藤さんは自宅で父親にたたき起こされ、逃げようと身支度していると爆音が聞こえ始めた。2階に駆け上がると市街地が真っ赤に燃えていたという。

 両親と一緒に空襲から逃げ惑った翌朝、松山市の中心市街地の大街道方面を眺めると、一面が「焼け野原」となっていた衝撃的な光景が目に焼き付く。「あんな思いは、子どもたちに二度とさせてはいけない」と、今も心に言い聞かせている。【狩野樹理】

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