全国高校野球選手権大会は第12日の17日、阪神甲子園球場で3回戦があり、沖縄尚学が延長十一回タイブレークの末、仙台育英(宮城)に5―3で競り勝った。
沖縄尚学の比嘉公也監督の試合後の主な談話は次の通り。
沖縄尚学・比嘉公也監督
相手の重量打線に対し、末吉が真っすぐとスライダーなどの変化球をコースに投げ分けてくれました。
特に中盤以降、これまでの試合であまり見せてこなかった左打者への内角直球が効果的で、相手に「インコースもあるぞ」と思わせたことが、最後まで抑える要因になりました。
6月に行った東洋大姫路との招待試合で、左打者に簡単に踏み込ませないために内角が必要だと分かりました。それが生きたと思います。
<相手エースの吉川陽大投手もマウンドに立ち続けた>
エース同士の投げ合いで、お互いの力を引き出してくれました。相手は甲子園常連の仙台育英ということもあり、末吉の眠っている能力を出してくれたと思います。この試合でさらに成長しました。
継投のタイミングをずっと考えており、延長十二回に入ったら降板させるつもりでした。
相手の吉川投手は特に中盤以降、自分の投げたいボールを投げ込んでいました。うちの選手たちの刺激にもなったと思います。
<末吉投手について>
中学生の時に投げた姿を見たことがなく、うちに来てくれました。「投げたい」という気持ちが強く、フォームが前に突っ込んでしまうことがあったので、バランスを気をつけるよう言ってきました。私はやってほしくない動作だけ伝えます。
末吉は、私にはあまり近寄ってきません。アレルギーを起こしているのかなと思います。(近寄ってこないのは)一人立ちしたからでしょう。良いことです。
<十一回に宜野座恵夢選手が適時三塁打を放った>
これまでの公式戦ではあまり打てませんでしたが、甲子園に来て覚醒しました。あまり打てない子が打つのが甲子園です。
<春夏通算30勝に届いた>
一つの目標でした。ただ、満足してはいけません。本校としては夏ベスト8を突破したことがないので、まず次の1勝を目指します。
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