2025年の夏、いかがお過ごしでしょうか。暑さ対策をしつつ、旅行や帰省の計画を立てている人も多いのでは?今回は全国各地の「地域トリビア」を厳選して紹介します(随時掲載)。家族や旧友、旅先の人たちとの話題にチェックしてみてください。ふるさとの意外な一面も見えてくるかもしれません。
サメの飼育種類数で日本一
大洗に水族館があるのは知られているようだが、そのアクアワールド茨城県大洗水族館が飼育するサメの種類数で日本一なのはあまり有名でないかもしれない。
1952年に開館し、2002年に現名称でリニューアルオープン。この当時からサメの飼育種類は40種類で国内最多、その後は多い時に60種を超え、今は公式サイトで58種が紹介されている。
サメの繁殖などを巡る「初快挙」も多く、3月に絶滅危惧種の大型サメ「シロワニ」の3期連続での妊娠・出産に世界で初めて成功した。父母のオスとメスは99年に南アフリカから運び入れ繁殖に挑んできたが、なかなか成功せず、年間を通して四季を再現するため水温を調整するなど工夫に工夫を重ね、21年にようやく国内での繁殖に初成功。シロワニの繁殖は2年に1度で、続く23年にも赤ちゃんが生まれた。
他にも24年にシマザメの繁殖に国内初成功するなど、これまで30種のサメで水槽内繁殖を実現。サメは多くの種で絶滅を危惧されており、国際自然保護連合のレッドリストでは、サメとエイの仲間1199種のうち449種(約37%)が、過去50年の混獲(漁で意図せず捕獲)などの影響で絶滅危惧種とされた。アクアワールドには「種の保存」の役割にも期待が寄せられる。入場料は大人2300円、小中学生1100円など。
一方、大洗沖は栄養豊富な親潮と暖かな黒潮がぶつかってプランクトンが大量発生し、それを狙う魚群を追ってカジキも回遊してくるため、国内有数のカジキ釣りスポットでもある。その「カジキの聖地」にある大洗カジキミュージアムでは、元大リーガーらも参加して毎年当地で開かれる国際カジキ釣り大会の歴史などを知ることができる。入場無料、水・木曜休館。
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