
トランプ米大統領の仲介でロシアのプーチン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の直接会談の調整が始まった。ロシアの侵攻が続くウクライナへの「安全の保証」やロシアの占領地域の扱いが注目されるなか、会談は実現するのか。それぞれの思惑を探った。
「もちろん我々には取り組む用意がある」。プーチン氏は15日の米露首脳会談後の記者会見で、ウクライナの「安全の保証」を巡ってこう語り、トランプ氏に前向きな姿勢をアピールした。
トランプ氏は18日に開かれたゼレンスキー氏らとの会合で、ウクライナの安全の保証に米国も関与する方針を明らかにした。だが、その詳細は不明で、露側が許容できるものになるかは見通せない。
一方で、露・ウクライナや米国を含む3者の首脳会談の調整が始まったことは、一つの前進といえる。プーチン氏はこれまでゼレンスキー氏との会談を拒み、選挙延期を理由に大統領としての正統性すらも疑問視してきた。
報道によると、露側は戦闘が続くウクライナ東部ドンバス地方(ルハンスク、ドネツク両州)からのウクライナ軍の全面撤退などを要求している。
露軍はこれまでに…
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