トランプ米大統領は19日のFOXニュースで、ロシアの侵攻を受けるウクライナに対する「安全の保証」に関し、米軍の地上部隊の派遣を否定する一方、航空面での支援を検討していることを示唆した。「英国やフランス、ドイツなどが地上部隊を派遣したいと考えている」と述べた上で、「（ロシアとの）問題にならない」との認識も示した。
トランプ氏はFOXの電話インタビューで、司会者から「地上部隊の派兵はないかのか」と聞かれ、「私が保証する」と明言。欧州が派遣を希望しているとし、「我々は彼らを支援する用意がある。おそらく航空面での支援だろう。誰も我々のような装備を持っていないからだ」と語った。
米政権はウクライナの北大西洋条約機構（NATO）加盟を否定する一方で、NATOの条約第5条に類似した「安全の保証」を提供する方針を示している。ただ、詳細は決まっておらず、今後調整が本格化するとみられる。
米ニュースサイト「アクシオス」によると、「安全の保証」について協議する米国、欧州、ウクライナによる委員会が設立され、ルビオ米国務長官がトップを務めるという。ウクライナの当局者は「今週中に一定の枠組みがまとまるかもしれない」と述べた。【ワシントン松井聡】
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