イスラエル軍、ガザ市制圧に向け予備役6万人を招集へ 地元報道

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家財道具を載せた車でガザ南部に向けて避難する男性=パレスチナ自治区ガザ地区北部ガザ市で2025年8月18日、ロイター 拡大
家財道具を載せた車でガザ南部に向けて避難する男性=パレスチナ自治区ガザ地区北部ガザ市で2025年8月18日、ロイター

 イスラエル軍関係者は20日、パレスチナ自治区ガザ地区の最大都市ガザ市の制圧に向け、約6万人の予備役を新たに招集すると明らかにした。地元メディアが報じた。イスラエルはガザのイスラム組織ハマスが承諾した一時停戦案を受け入れるか検討中だが、同時にガザ市制圧計画を進めることでハマスに圧力を強める狙いがあるとみられる。

 報道によると、イスラエルのカッツ国防相は19日、ザミール軍参謀総長らとの会議でガザ市制圧の具体的な計画を承認した。9月にも予備役の招集を始めるという。

 ハマスは18日、仲介国カタールなどが提案した一時停戦案を受け入れることを決め、60日間の停戦期間中に拘束中の人質の約半数を引き渡すことに同意した。一方、イスラエルはまだ回答を示していないが、人質全員を一斉に解放するよう要求する可能性も報じられている。

 ガザでは激しい戦闘が続いており、人道危機も深刻化している。中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」などによると、これまでのガザ側の死者は6万2000人を超えたほか、子供122人を含む少なくとも266人が餓死した。ガザ市ではイスラエル軍の地上侵攻を恐れ、南部へ避難する人も相次いでいるという。【カイロ金子淳】

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