米露に侵される「法の支配」 戦争犯罪裁くICC・赤根智子所長の危機感 国際社会が看過する権力の報復

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=国際刑事裁判所提供
=国際刑事裁判所提供

 平たくいえば、全ての権力よりも、法の優越を認めるのが「法の支配」の考え方。権力側が、裁判官や検察官に脅迫まがいの圧力をかけるなんて、信じがたいが、国際舞台ではまかり通ってしまう。ロシアのプーチン大統領に裁判官が指名手配され、米国のトランプ大統領からも制裁対象にされる司法機関がある。国際刑事裁判所(ICC)だ。実はそのトップは日本人。赤根智子所長(69)は「法の支配ではなく力が支配する世界にしてはならない」と話す。

 ICCは、2002年にオランダのハーグに設置され、戦争犯罪について、個人の刑事責任を問う裁判所だ。裁判機関と、それと独立した検察機関から成り立っている。今は日本を含む条約(ローマ規定)を締結した125カ国が加盟している。

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