
大会の冠スポンサーやリンクサイドの看板、そして選手の所属先と、フィギュアスケートファンにとってはおなじみの「木下グループ」。同社の木下直哉社長が毎日新聞の取材に応じ、これまでの支援や2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピック以降に目指す姿などについて語った。【倉沢仁志】
少なかったカップル種目の観客 「だからこそ……」
同社がフィギュアスケートの支援を始めたのは06年までさかのぼる。ジャパンオープンの協賛を始めたことがきっかけだった。
木下氏自身、今もバレエをたしなんでおり、芸術的な要素を持つフィギュアスケートへ興味があったという。大会のスポンサーを機に、カップル種目の支援にもかじを切っていくようになった。
「当時はシングルの強化が進んでいたのとは対照的にカップル種目は遅れていました。とはいえ、日本スケート連盟からすればカップルの強化まで手が回らない。そこで連盟の関係者から、支援をお願いできないかと言われました。それまでカップル種目を見たことがなかったので、ひとまず全日本選手権へ行ったんです。ペアやアイスダンスの滑りを生で見ている時に、…
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