巨人―DeNA(22日・東京ドーム)
放物線を描く姿が似合っている。巨人の4番・岡本和真が、左肘のけがから復帰後初のアーチで、チームに先制点をもたらした。
三回2死走者無しで迎えた第2打席。2球目の外角の変化球を思い切り引っ張った。打球は巨人ファンでオレンジに染まった左中間スタンドに飛び込んだ。
5月1日以来の9号ソロはファンだけでなく、岡本にとってもうれしいものだっただろう。悠々とダイヤモンドを一周し「打てて素直にうれしいです。先制できて良かったです」と喜びをかみしめた。
5月6日の阪神戦で一塁守備の際に打者走者と交錯し、左肘の靱帯(じんたい)を損傷。約3カ月にわたる離脱期間中、チームは4番を固定できず、得点力不足に陥っていた。
岡本が今月16日から1軍に戻ってきたのに続き、この日から腰痛で離脱していた吉川尚輝も約3週間ぶりに復帰し、万全の布陣がそろいつつある。首位・阪神を追い掛ける上で、岡本の一発に掛かる期待は大きい。【牧野大輔】
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