全国高校野球選手権大会は第14日の21日、阪神甲子園球場で準決勝があり、山梨学院は沖縄尚学に4―5に敗れ、初の決勝進出はならなかった。
試合後の山梨学院・吉田洸二監督の主なコメントは以下の通り。
山梨学院・吉田洸二監督
(先発の)菰田(陽生=はるき=投手)にアクシデントが起きて、全く想定していなかった展開になったんですけど、二回から急きょ、檜垣(瑠輝斗=るきと=投手)が投げて。野手陣も3年生の意地を出して最後まで諦めずにやってくれたと思います。
(菰田投手は一回に)暴投した時に肘をやったなっていうのが分かり、1回伝令で確認をしたら、やっぱり肘を痛めたという答えだった。
こう(腕を振る動作を)しだしたので、顔を見てすぐ分かりました。ずっと見ているので。異変はぱっと分かった。生徒によっては言い訳のように「なんか滑りました」ってアピールする子がいるけれど、あの子は絶対しないので。
本当は五回まで菰田で行って、あと4イニングは檜垣でというのがゲームプランではあったんですけど、しょうがないかなと思っています。(菰田投手は後に一塁手に)ピッチャーでない分は多分、大丈夫ということだったので。
(山梨学院として夏、初の4強)最高でした。選手には高い目標に向かっていくって言いながら練習をしていたですけど、正直、監督の私としては、夏ずっと1回戦で負けていましたので、1勝できればな、あわよくば2勝できればなぐらいの感じではいた。ベスト4まで来られたっていうのは、選手がよくやってくれたという印象があります。
(打ち勝つ野球をテーマに掲げ)本当に描いたようなチームに最後できたので、今日は投手は予定通りいかなかったけど、攻撃とかチームのスタイルは100点をあげたいぐらいの良いチームになったと思っています。
(沖縄尚学の2番手・新垣有絃=ゆいと=投手は)いや、すごかったですね。球の切れが、変化球も真っすぐも、実際対戦して、勢いを止められましたね。素晴らしいピッチャーでした。
(先発の末吉良丞投手は)疲れていたのか、肘がいつもより下がっていたので。でも、それが逆にシュート回転していて、うちのバッターがイメージしていたボールよりシュートしていて、てこずったというのは正直あります。疲れている中、2年生でありながらゲームメークできるのは素晴らしいなと思いましたね。
(決勝に)届かなかったところは、やっぱりピッチャー。お互い2枚いながら、一方はコンディションが不良で、最後は投げられなかったところが差かなとは思うんですけど。ここまで来られたのは、甲子園に来ての菰田の「確変」のおかげなので。そこを言葉にして、そこが差だったっていうのは、正直あまり言いたくないのが私の気持ちです。
(今夏に向けて練習方針を)変えた元年だった。100点。最高。夏に向けてチーム、練習メニューとかも、今まで長くずっと自分がやってきた練習メニューから少し変えてトライしてみて、ベスト4だからもう100点。今日学んだのは、これプラスピッチャーを(整備)していけば夢はかなうのかな。
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