プロ野球・巨人の元監督で6月に89歳で亡くなった長嶋茂雄さんの出身地である千葉県佐倉市は21日、「長嶋茂雄少年野球教室」(同市など主催)を今年は11月1日に開くと発表した。中畑清さんや篠塚和典さん、槙原寛己さんら巨人の往年の名選手10人が、地元の小学4~6年生約330人に指導する予定だ。
佐倉市は、長嶋さんが国民栄誉賞を受賞した2013年、市内の岩名球場を「長嶋茂雄記念岩名球場」と改称し、翌14年から毎年秋に長嶋さんらを招いて少年野球教室を開催してきた。災害や新型コロナウイルスの影響で中止した年もあり、今年で9回目になる。
長嶋さんは14年~17年の最初4回は出席したが、18年以降は病気療養などで欠席となり、メッセージを寄せていた。市は6月に長嶋さんが亡くなった直後の記者会見で、「遺志を継ぐため」として名称を変えずに教室を開催していく方針を示していた。
今年の野球教室には、中畑、篠塚、槙原の3氏のほかにも、河埜和正氏、角盈男氏、定岡正二氏、鹿取義隆氏、村田真一氏、緒方耕一氏、元木大介氏も講師として招く予定。講師らによるエキシビションマッチも開く。
西田三十五市長は21日の記者会見で、「野球少年たちが一流選手の技術を間近で学び、大きな夢と希望を与えていただける貴重な機会となる。長嶋氏のような偉大なスーパースターが再び佐倉の地から輩出されることを願っています」と話した。【平塚雄太】
Comments