九州や四国などで早場米の出荷が始まり、スーパーでは5キロ4000~5000円の高値で新米が並んでいます。2025年産のコメは高温障害などの心配もあり、収穫量がどうなるか注目されています。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「新米の高値とその背景」を解説します。
Q 新米の値段が高いって聞いたよ。どれくらい高いの?
A 九州や四国のスーパーでは、5キロで4000~5000円の値段がついています。去年の1.5倍ほど高くなっているお店もあります。
Q 早場米って?。
A 普通より早い時期に収穫されるお米のことです。九州や四国では7~8月に収穫され、8月には新米として店頭に並びます。
Q 新米の値段はどうして上がってるの?
A 稲作にかかるコストが上がったことや、農業協同組合(JA)以外の業者との買い取り競争が激しくなったこともあり、JAが農家に払う概算金が増額されていることが背景にあります。
Q JAってどんな組織なの?
A JAは農業協同組合の略で、農家を支援したり、農産物の販売や資金のやりとりを行う団体です。
Q 概算金って何のこと?
A 概算金は、JAが農家にコメの売り上げの一部を前払いするお金のことです。仮払金とも呼ばれます。
Q どれくらい増額されたの?
A 例えば60キロあたりの価格では、JA高知県は早場米コシヒカリを昨年より49%増の2万2000円、JA全農にいがたはコシヒカリを76%増の3万円、JA全農山形はつや姫を59%増の3万1000円に設定しました。
Q 今後も高いままなの?
A スーパーの担当者は「今後も銘柄米が5キロ4000円を割る状況は考えにくく、輸入米なども販売して消費者が価格を選べるようにしたい」と話しています。
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