
「8月の新米」として定着した極早生(ごくわせ)品種「葉月みのり」の販売が23日、新潟県柏崎市田中のJAえちご中越の農産物直売所「愛菜館」で始まった。いち早く新米を味わおうと、開店前から買い物客の長い行列ができた。
本格栽培から7年目。コメどころ新潟の一足早い新米とあって、自宅での消費のほか県外の親族や知人らへの贈答用として安定した需要がある。

初検査で全量が1等米と判定された昨年と打って変わり、19日の初検査では全量2等米だった。厳しい暑さなどの影響で白濁したコメがみられたためだ。
しかし、価格は5キロが昨年より1200円高い4080円。コメ不足や厳しい気候による収量減の恐れから、過去最高値となった。

この日、売り場では5キロを昨年の倍近い900袋準備し、試食コーナーも設置。左腕に3歳の娘、右腕に5キロの米2袋を抱えた市内の広川真樹さん(33)は「新米はおいしいから出たら食べるのがうちの習慣。値段は高いが、コメ不足を考えれば仕方ない」と話した。
村田貴宏店長は「やや白濁したコメも見られるが、食味には影響ない。極力お求めやすい価格に設定した」と話した。葉月みのりは、JAえちご中越の4直売所と県内スーパーで販売されている。【内藤陽】
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