「120%の力出せた」 決勝打の沖縄尚学・宜野座 夏の甲子園

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【沖縄尚学-日大三】八回表沖縄尚学2死二塁、適時二塁打を放ち喜ぶ宜野座=阪神甲子園球場で2025年8月23日、西夏生撮影 拡大
【沖縄尚学-日大三】八回表沖縄尚学2死二塁、適時二塁打を放ち喜ぶ宜野座=阪神甲子園球場で2025年8月23日、西夏生撮影

高校野球・夏の甲子園決勝(23日)

○沖縄尚学3―1日大三(西東京)●

 2年生投手2人を好リードし、バットでは力強く援護した。沖縄尚学の初の栄冠は、「4番・捕手」の宜野座恵夢(えいむ)が攻守にわたる活躍でたぐり寄せた。

 同点の六回2死二塁。おなじみの応援曲「ハイサイおじさん」が響き渡る中、狙い球とは違ったが、外に逃げるスライダーを引っ張った。三遊間を破る適時打となった。

 「応援が力になって、120%の力を出せた」

 この回の途中から登板した日大三のエース右腕・近藤優樹からもぎ取った勝ち越し点だけに、価値が高かった。

 1点リードの八回は中堅左へ適時二塁打を放ち、駄目押しした。1死からでも送りバントで走者を進め、託された好機だった。

【沖縄尚学-日大三】第107回全国高校野球選手権大会で優勝し、喜ぶ沖縄尚学の末吉(左)と宜野座=阪神甲子園球場で2025年8月23日、西夏生撮影 拡大
【沖縄尚学-日大三】第107回全国高校野球選手権大会で優勝し、喜ぶ沖縄尚学の末吉(左)と宜野座=阪神甲子園球場で2025年8月23日、西夏生撮影

 「期待にうまく応えることができてよかった。自分が結果を残して優勝できたのはとてもうれしい」とはにかんだ。

 扇の要として、チームが掲げる守りの野球も体現した。経験の浅い右腕・新垣有絃(ゆいと)を緩い球を使って強気にリードした。

 最大の山場となった九回、悪送球で1死一、三塁とピンチを広げたエース左腕・末吉良丞(りょうすけ)に「1点は仕方ない」と気持ちを切り替えさせて、最後は併殺で締めた。

 2人の投手の良さを存分に引き出し、宜野座は優勝の味をかみ締めながら言った。

 「(2年生は)自分たちの世代よりもポテンシャルがある。2人を中心に、センバツを目指してほしい」

 1983年の池田(徳島)以来となる「夏春連覇」の夢を託した。【長宗拓弥】

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