2年で4番 日大三・田中諒が3年生から掛けられた言葉 夏の甲子園

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【沖縄尚学-日大三】一回裏日大三1死二塁、打球を放つ田中諒=阪神甲子園球場で2025年8月23日、前田梨里子撮影 拡大
【沖縄尚学-日大三】一回裏日大三1死二塁、打球を放つ田中諒=阪神甲子園球場で2025年8月23日、前田梨里子撮影

 第107回全国高校野球選手権大会第15日の23日、日大三(西東京)は決勝で沖縄尚学(沖縄)に1―3で惜敗し、2011年以来14年ぶり3回目の優勝はならなかった。

日大三・田中諒一塁手(2年)

 「『ここまで来られたのは諒のおかげだ』と言ってくれて……」。試合後、3年生から掛けられた言葉について報道陣に聞かれると、思いがこみ上げ、言葉が継げなかった。頰には涙が伝った。

 2年生ながら打撃力と勝負強さで「強打の三高」の4番を担う。甲子園でも2本塁打を放つなど14年ぶりの決勝進出の原動力となった。しかし、この日は勝手が違った。五回に自身を含む2~4番打者が3者凡退に倒れると、焦りを感じた。「自分が打つしかない」「点を取り返すしかない」。しかし、走者を置いて回ってきた八回も倒れ、思わず「くそーっ!」と叫んだ。この日は4打席とも打ち取られ、快音を響かせることはできなかった。

 沖縄尚学の投手が投げる球のキレ、球威、気持ちの強さに「手も足も出なかった」と素直に認める。

 1本打っていれば、試合の流れが変わったのに……、3年生や、メンバー外の部員が作ってくれた機会なのに……。後悔の思いを募らせたが、それでもスラッガーは前も見据えている。

 「来年必ず決勝に戻ってきて、先輩たちのために優勝旗を持ち帰りたい」【洪玟香】

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