「東京から一番近い棚田」で稲刈り 家族連れらが参加 千葉・鴨川

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刈り取った稲を天日干しする棚田のオーナーたち=千葉県鴨川市の大山千枚田で2024年‎8月‎23日午前10時22分、岩崎信道撮影 拡大
刈り取った稲を天日干しする棚田のオーナーたち=千葉県鴨川市の大山千枚田で2024年‎8月‎23日午前10時22分、岩崎信道撮影

 農林水産省の「日本の棚田百選」に認定されている大山千枚田(おおやませんまいだ)(千葉県鴨川市平塚)で稲の収穫があった。家族連れらが鎌を手に黄金色に実った稲穂を刈り取り、天日干しにした。

 大山千枚田は「東京から一番近い棚田」とも呼ばれており、約3・2ヘクタールの斜面に375枚が階段状に並ぶ。

 耕作放棄地の拡大を防ぐために、都市部に住む人たちに棚田を貸し出す「オーナー制度」が導入されており、個人166組、団体17組が田植えから収穫までを楽しんでいる。

 昨今のコメの不足と価格高騰の影響からか、例年よりオーナー制度に関する問い合わせが増えているという。

 22日の稲刈りには、62組のオーナーら計262人が参加した。作業前のオリエンテーションでは、NPO法人「大山千枚田保存会」理事長の石田三示さん(73)が、高温続きで稲の生育が早まったため、刈り取りを1週間早めたことなどを説明。「熱中症に注意し、鎌でけがをしないように」と呼びかけた。

 東京都墨田区の地方公務員、横井新一さん(62)はオーナーになって19年目。家族3人で100平方メートルの田んぼに実った稲を刈り取った。「収穫は40キロほどで、家族で食べると1カ月半ほどでなくなってしまう。それでも作業は大変。コメ農家の苦労が身にしみてわかります」と話した。

 刈り取られた稲は29、30日に脱穀、10月5日には収穫祭が開かれる。【岩崎信道】

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