沖縄県内では各地でパブリックビューイング(PV)が開かれ、多くの地元住民が沖縄尚学に熱い声援を送った。
戦後に発展した「平和通り商店街」が企画したPVでは、アーケード下の広場にブルーシートが敷かれ、周辺の商店主や関係者らが集まった。タオル販売店を営む嘉数(かかず)信太郎さん(60)は、めいの渡久地志保さん(41)らと協力して「チバリヨー!沖縄尚学」と書かれた横断幕を準備。試合が始まると太鼓や指笛を響かせ、沖縄尚学ナインの背中を押した。優勝が決まると三線(さんしん)の音色に合わせて多くの人たちがカチャーシーを踊り、15年ぶりの県勢の優勝を祝った。
嘉数さんは「商店街も店の入れ替わりが進んでおり、昔とは勝手が違って大変なこともあったが、やって良かった」と笑顔で汗をぬぐった。
平和通り商店街で着物販売店を営む立津祐子(ひろこ)さん(82)は、店で仕事をしながらラジオで決勝の様子を聞いた。「野球ができるのは平和があってこそ。沖縄は野球を通じて一つにまとまれる」と喜んだ。【喜屋武真之介】
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