第107回全国高校野球選手権大会(日本高校野球連盟、朝日新聞社主催、毎日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)で初優勝を果たした沖縄尚学の選手らが24日、空路で沖縄に戻った。那覇空港(那覇市)には多くの市民が詰めかけ、深紅の大優勝旗を持った真喜志拓斗主将(3年)を先頭に選手たちが姿を見せると、拍手や指笛とともに「おめでとう」「おかえり」と声をかけた。
那覇市の中学1年で野球部に所属する島袋夏芽さん(13)はチームメート2人と空港を訪れ、「部活で甲子園には応援に行けなかったから、せめて空港で一目見たかった。誇りに思います」と目を輝かせた。空港近くに住む中学3年、濱川弓琴(みこと)さん(15)は「受験生だけど試合のときは勉強しないでテレビを見ていた」と笑い、「優勝を祝う気持ちは県民みんな同じだと思う」と話した。
那覇市の同校体育館では選手たちを迎えて優勝報告会があり、比嘉公也監督らが保護者や在校生らに感謝の言葉を伝えた。地元の盛り上がりに、真喜志主将は「自分たちが成し遂げたことはすごいことなんだと実感すると同時に、たくさんの人たちに支えられていたんだと改めて感謝した。やっと沖縄に帰ってくることができたんだなとホッとした」と笑顔を見せた。【喜屋武真之介】
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