福岡県大刀洗町議会百条委員会は24日、町役場隣の文化会館「ドリームセンター」で住民との「意見交換会」を開き、町民ら約200人が参加した。これまでの議会報告会の4カ所合計の倍に当たる人数が会場を埋め、百条委委員がこれまでの証人喚問や資料などで判明した内容を説明した。
百条委に法的助言する馬奈木昭雄弁護士は大刀洗マルシェ「かてて」(旧さくら市場)について「町職員が勤務時間に民間団体(かてて)の仕事をするには法的根拠が必要なのに15年間なかった(百条委設置後の今春制定した)のが問題」と指摘。中山哲志町長の対応には「自分で調べて町民に説明しようとしない。第三者委員会に説明を任せるきわめて無責任な態度だ」と批判した。
参加した町民からは「ニュースで町の名誉が傷つけられている」「民間会社では記録を残して仕事するのが当たり前。町の対応は生ぬるい」「目立つ課長へのネガティブキャンペーンにならない対応が必要」「手作りで生まれた『かてて』なのに残念」などの意見が相次いだ。意見の多くには「落としどころを決めて着地点を見いだしてほしい」「町長は意見を生かしてやってほしい」などの言葉が添えられ、早期解決を求める町民の願いがうかがえた。【前田博之】
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