地震や豪雨災害からの復興を目指す能登半島を支援しようと、奥能登の伝統ゲーム「ごいた」を楽しむイベント「がんばろう能登! ごいたとゆかいなあそびたち2025」が24日、大阪府八尾市で開かれた。能登ごいた保存会大阪支部が主催。夏休みの親子連れやボードゲームファンら約60人が訪れた。
「ごいた」は、明治初期に石川県能登町宇出津(うしつ)地区で考案され、地元漁師たちの間で流行したという。将棋に似た32枚の駒を使用。2人1組のチーム戦で、8枚の手駒を出し切ることを目指す。競技人口は年々減少し、次世代に伝えようと1999年、地区住民32人が保存会を設立した。近年のボードゲーム人気にも乗って、国内外での認知度が上昇。08年には能登町の指定無形民俗文化財にも登録された。
この日は、保存会理事長の佐野勝二さん(70)も駆け付け、参加者と卓を囲んだ。大阪府松原市の男性会社員(34)は、ごいた歴2年。「手軽なルールで考えどころもあるのが魅力。能登半島の災害には心を痛めています」と話す。
主催した大阪支部長の米井敬人さん(48)は「ごいたを入り口に能登の魅力に触れてもらえれば。大好きな能登のために少しでも力になりたい」と力を込める。参加料や物販売り上げの一部は能登町に寄付される。【野地哲郎】
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