
約800年前、歌人の藤原定家によって編さんされた小倉百人一首の札を、取り合う競技かるた。
マイナーだった競技の知名度を上げるのに大きく貢献したのが、高校のかるた部を舞台にした、末次由紀さんの人気漫画「ちはやふる」だ。
2016、18年には広瀬すずさん主演で映画化もされ、みずみずしい青春物語は多くの人を魅了した。
7月上旬にスタートした連続ドラマ「ちはやふる-めぐり-」(日本テレビ系=水曜午後10時)は、映画から10年後の世界をオリジナルストーリーで描く。
思いは“めぐり”、主演を託されたのはデビューから4年の當真あみさん。撮影現場を「部活のようだった」と振り返る。
タイパ重視の主人公が競技かるた部に
主人公の藍沢めぐる(當真さん)は、自分は青春とは無関係と思っている高校2年生。
大事なのはタイムパフォーマンスで、バイトや投資に精を出し、「まぶしすぎるほどの情熱」を部活動にささげる高校生とは一線を画してきた。
そんなめぐるをはじめ、さまざまな思いを抱える生徒たちが、廃部寸前の競技かるた部に集まり、心に変化が起きていく。
當真さんは「何かにぶつかって葛藤を抱いていたり、自分の居場所を探していたりする人たちが、かるたと…
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