韓国の保守系の最大野党「国民の力」は26日、新たな代表に国会議員の張東赫(チャンドンヒョク)氏(56)を選出した。張氏は党改革を訴えるが、戒厳令を宣布した尹錫悦(ユンソンニョル)前大統領の弾劾・罷免によるダメージは大きく、党勢回復は容易ではない。
国民の力の国会での議席は過半数を大きく割り込む。国会議員選は2028年春に予定され、次期大統領選も30年だ。国民の力は当面、26年6月が見込まれる統一地方選に向けて、支持拡大を図る。
張氏は判事出身。22年の国会議員補選で初当選し、2期目。24年7月に党執行部を構成する最高委員に就任した。尹氏に近いとされ、尹氏の弾劾に強く反対した。
代表選には4人が出馬し、党員投票に世論調査を加味して実施。過半数を得た候補がおらず、決選投票で張氏が金文洙(キムムンス)・前雇用労働相(73)を僅差で破った。【ソウル福岡静哉】
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