伊賀流忍者になりきろう 体験施設「万川集海」27日オープン

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ロープやネットが張りめぐらされた吹き抜けの体験スペース=三重県伊賀市の伊賀流忍者体験施設で、大西康裕撮影 拡大
ロープやネットが張りめぐらされた吹き抜けの体験スペース=三重県伊賀市の伊賀流忍者体験施設で、大西康裕撮影

 伊賀流忍者体験施設「万川集海(ばんせんしゅうかい)」(三重県伊賀市上野丸之内)が27日、一部を除いてオープンする。4階建ての建物に「忍修殿」と「魔堅窟(まかたくつ)巡り」の体験2コースを備え、レストラン「伊賀忍者響膳(きょうぜん)」、宿泊所「陰陽宿(おんみょうじゅく)」、ショップ「万川堂」が入る。本格的な体験施設が誕生し、7月に図書館を除き開業した複合施設「旧上野市庁舎SAKAKURA BASE」(同)と合わせ「にぎわい忍者回廊」となる。【大西康裕】

橋渡り、狭い通路上り下り

 22日に報道陣向け内覧会があり、施設をプロデュースした空間プロデューサーの相羽高徳さんが「外から見たよりどれだけ広く感じてもらえるかを考えた」と説明したのが、体験2コースの場になる1~3階の吹き抜け部分。洞窟に入ったようで暗く狭い通路を上ったり、下がったり。橋を渡ったり、時に忍者が潜んでいたりする。

体験スペースやレストラン、宿泊所、ショップが入る建物の外観=三重県伊賀市の伊賀流忍者体験施設で、大西康裕撮影 拡大
体験スペースやレストラン、宿泊所、ショップが入る建物の外観=三重県伊賀市の伊賀流忍者体験施設で、大西康裕撮影

 2コースは吹き抜けの同じ空間内に設定されているが、より本格的なのは忍修殿(高校生以上6000円、小~中学生4500円、伊賀市民各1000円引き)。4階が受付で、忍び装束に着替えて3階から入る。1回で歩術や不動術など45種類の忍術から選ばれた8~12種類をインストラクターに教わって忍者修行する。所要時間は約2時間。魔堅窟巡り(同2000円、同1500円、同300円引き)は施設前が受付。1階から入り約20分間、音声ガイドで忍びの教えを学びながら所定のルートを進み、2階から出る。

 吹き抜け部分の隣には、1階はサウナ付きの宿泊所(3室各2人定員。宿泊可能になるのは9月以降)、2階はショップ、3階に着替えのロッカーがある。4階は受付の他にレストラン(40席)。レストランは伊賀焼の土鍋を活用し、伊賀牛や地元の食材を使った料理、地酒を提供する。

 「にぎわい忍者回廊整備」に伊賀市との官民連携のPFI方式で取り組み、施設の指定管理者にもなった市にぎわいパートナーズ社の吉綱利明社長は「本物の忍者体験をしてほしい。楽しく伝える工夫をした」と話した。

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