米テキサス「ドイツの街」と日本 100年以上前から続く「縁」とは

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ドイツ人入植者が築いた米南部テキサス州フレデリックスバーグでは、ドイツ語の掲示も目立つ=2025年7月12日、松井聡撮影
ドイツ人入植者が築いた米南部テキサス州フレデリックスバーグでは、ドイツ語の掲示も目立つ=2025年7月12日、松井聡撮影

 「日本とこの街のつながりを知っていますか?」。7月中旬、米南部テキサス州フレデリックスバーグ。旧日本軍の軍服を模した衣装を身にまとった男性たちが目抜き通りで通行人に声をかけていた。フレデリックスバーグは19世紀にドイツ人入植者によって築かれ、現在も当時の文化を大切にしている「ドイツ人の街」だ。なぜこの街が日本とつながっているのか。

 テキサス州南部の大都市サンアントニオから車を走らせること約1時間半。フレデリックスバーグは緑豊かな「ヒルカントリー」と呼ばれる丘陵地帯にある。人口は約1万人で、中心部にはドイツ語の看板やドイツ風の建物が並ぶ。ドイツ文化を味わおうと訪れた多くの観光客でにぎわっていた。

史実を中立に伝える太平洋戦争博物館

 目抜き通りを歩くと、かつてホテルとして使われていた大きな建物が見えた。太平洋戦争に関する資料などを展示している国立太平洋戦争博物館だ。「米国と日本を対等な立場に置いて、…

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