
大阪・関西万博の開幕直前、展示物が届かず、パレスチナ側が「イスラエルの軍事占領」が遅配の理由とする説明書きをパビリオン(PV)内に設置したことについて、日本国際博覧会協会(万博協会)が差し替えや変更を求めていたことが判明した。【矢追健介】
今回のパレスチナPV(パビリオン)を巡る問題では、パレスチナ側の機転が利いた。大阪・関西万博開幕日の4月13日、説明書きが取り除かれた後には、「尋ねて」の3文字だけが手書きされた紙が置かれていた。
ワリード・シアム大使は、「展示物がない理由を尋ねてくれれば、我々は『イスラエルのために荷物が遅れている』と伝える」と説明した。その上で「パレスチナはイスラエルに占領され、全てを支配されている。これは政治ではなく現実だ」と訴えた。万博協会の広報担当によると、「尋ねて」については特段、対応しなかったという。
SNS(交流サイト)上では、開幕前に撤去された説明書きや「尋ねて」の写真が拡散された。「結…
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