国民民主、参院選総括で「過信してはならない」 衆院選は51議席目標

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国民民主党両院議員総会で発言する玉木雄一郎代表=衆院第1議員会館で2025年8月27日午後0時5分、平田明浩撮影 拡大
国民民主党両院議員総会で発言する玉木雄一郎代表=衆院第1議員会館で2025年8月27日午後0時5分、平田明浩撮影

 国民民主党は27日の両院議員総会で、7月の参院選について「薄氷の勝利」と総括する文書を了承した。次期衆院選は小選挙区で各都道府県に最低1人は候補者を擁立し、比例代表で900万票を獲得、51議席を目指すとした。

 参院選では改選議席の4倍超となる17議席を獲得し、目標の16議席を上回った。ただ、総括では「衆院選以来の『風』を維持できた結果で、地力がついたと過信してはならない」と評価。総会後、玉木雄一郎代表は記者団に「いつまでも追い風が吹くわけではない。自戒を込めた」と述べた。

 総括では、他の野党との候補者調整について「候補者を一本化したにもかかわらず、議席を落とした選挙区があり、有権者に理解を得られない側面があることも明白になった」と指摘。「今回の選挙結果を踏まえた見直しが必要」とした。

 一方、支援組織である連合について「引き続き緊密な連携を図る」としつつ「過度に組合に依存して『地力』をつけることを怠ってはならない」とした。

参院選挙の総括などを議題として行われた国民民主党の両院議員総会。中央奥は発言する玉木雄一郎代表=衆院第1議員会館で2025年8月27日午後0時2分、平田明浩撮影 拡大
参院選挙の総括などを議題として行われた国民民主党の両院議員総会。中央奥は発言する玉木雄一郎代表=衆院第1議員会館で2025年8月27日午後0時2分、平田明浩撮影

 候補者選考では、公認が内定していた山尾志桜里氏について、党内の反発を受けて公認を見送ったことを念頭に「候補者としての適格性を厳正に確認するため、複層的な擁立プロセスを担保していく」とした。

 また、今回の選挙を「2大政党的な政治体制の確立が困難となり、多党制を前提とした政治体制に移行する選挙だった」と分析。次期衆院選の目標として、予算を伴う法案や内閣不信任案を単独提出できる51議席の獲得を掲げた。【安部志帆子】

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