30日午後6時半から放送される日本テレビ系「24時間テレビ48―愛は地球を救う―」(東京・両国国技館)の連載2回目は、初回に続きチャリティーマラソンランナーを務めるSUPER EIGHT・横山裕(44)。原動力でもある家族への思いを語った。(奥津 友希乃)
マラソン挑戦には実人生とリンクした並々ならぬ思いがある。17日放送の事前番組では、弟が入っていた児童養護施設を訪問し、横山が涙する姿が映された。
「弟が施設でお世話になっていた当時、僕はアイドル活動を始めていた。今回、ロケで当時の職員さんとお話する中で、知らなかった弟の姿や思いを知って、こみ上げるものがありました」
幼い頃に両親が離婚し、母親が重い病気に。自身は中学卒業後に家計を支えるため建設会社で働き「大抵のことは根性で何とかなると育った環境に教わった」と、2人の弟の世話や仕事に奔走した。
計り知れない苦労があっただろうが「幸せでしたけどね。貧乏やったかもしれませんけど、僕は幸せでした」とうなずく。母から注がれた愛情への感謝は尽きることがない。「本当に子どもファーストの人でした。そこは間違いないです」
家庭環境を公言することに葛藤した時期もある。2010年、ソロコンサートのため青森に滞在中、弟から母の訃報(ふほう)が伝えられた。「亡くなった直後は現実やと受け止められなくて、オカンのことは話しづらかった。何年かして自分の生い立ちを話したら、同じような境遇の人から『力をもらえました』と言葉をもらって。『オカンのことは話した方がいいんや、そっちの方がいてくれたことになるし』と思えるようになった」
今年2月、自身の生い立ちを語った同局系特番が反響を呼び、ランナーの大役が決まった。「弟は『兄ちゃんすごいな』と言ってくれてうれしかった。経済的に苦しい家庭やお子さんの存在や現状を知ってほしいし、何かが変わると信じて走りたい」と力を込める。
両国国技館からスタートすることから「(本社が隣接する)報知新聞さんもゴールとスタートだけでもいいので応援してください!絶対完走します」。亡き母や愛する弟たちへの思い、子どもたちの未来を背負った挑戦が始まる。
〇…横山は、完走時のゴールシーンについて「全く想像つかない。だけどこの前、SixTONESの松村(北斗)君から『マツケンサンバ』のオレ!のポーズでゴールしてくださいって言われちゃって」と無茶ぶりを告白。「24時間テレビ」の後に放送される「Golden SixTONES」(後9時)は、国技館から生放送されることから「松村君の言葉、よぎるやろうなあ…そんな余裕あるんか、俺!?」と首をかしげていた。
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