殺傷能力ある「おもちゃ」拳銃、静岡で出回る クレーンゲーム景品に

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県警が回収を進める、玩具と称した拳銃。クレーンゲームの景品だった=静岡市葵区で2025年8月28日午後2時35分、藤渕志保撮影 拡大
県警が回収を進める、玩具と称した拳銃。クレーンゲームの景品だった=静岡市葵区で2025年8月28日午後2時35分、藤渕志保撮影

 銃刀法で規制されている拳銃と同様の構造で危険な玩具の銃が、クレーンゲームの景品として静岡県内に出回った。実弾を使ったり手を加えたりすると殺傷能力があるとされ、県警が回収を呼びかけている。所持や販売は銃刀法違反にあたるため、取扱店や入手した個人は年内に警察に届け出る必要がある。

 県警によると、玩具と称した銃は中国製で全長12・5センチの「リアルギミックミニリボルバー」。6発の弾が入る回転式拳銃で、約2センチのプラスチック弾8発とセットで流通している。箱には「対象年齢12歳以上」と記載があった。

 弾をこめる部分から銃身まで貫通しており、実弾の装塡(そうてん)や発射もできてしまう構造。7月以降、静岡中央署や三島署など4署が10丁を回収した。県内では少なくとも62丁が未回収状態にあるとみられる。全国各地で警察が回収を進めている。

 回収期間は12月31日まで。年明け以降に所持や販売が発覚した場合は、銃刀法違反で処罰される可能性がある。違法製品となった海外製玩具銃は17種類目。薬物銃器国際捜査課は「心当たりがあれば警察に相談してほしい」と回収期間中に届け出るよう求めている。【藤渕志保】

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