三好銀のマンガを、横浜聡子監督が映画化。「ウルトラミラクルラブストーリー」「俳優 亀岡拓次」など、はみ出し気味の人たちに愛情深いまなざしを注いできた横浜監督と三好マンガの世界が溶け合って、ほんわかとしてシュール、厳しいけれど温かい、味わいある佳品となった。
映画の舞台は、アーティスト移住歓迎を掲げる海辺の「汐鳴市」。美術部の活動に夢中の中学生、奏介(原田琥之佑)を中心とした3章仕立ての連作集である。
奏介の周りにいるのは、ちょっと変わった人ばかり。美術部の後輩、立花(中須翔真)は超能力を持っているし、先輩のテルオ(蒼井旬)は工房に籠もって独創的な作品に没頭。リアリストの妹から「何者かになりなさいよ」と冷ややかに言われて「芸術家は全て自称であるべきだ」と堂々たるもの。
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