林家染太 祖父の思い出落語に 伝える「命の大切さ」

林家染太 祖父の思い出落語に 伝える「命の大切さ」

 いじめを苦に「死にたい」と漏らした孫に、帰還兵だった祖父は「生きていれば、ええこともある」と声を掛けた――。上方落語の林家染太が、戦後80年を迎える今夏の独演会で、祖父との思い出をベースにした創作落語「命のたすき~いじめられっ子の僕とシベリア帰りのお爺(じい)ちゃん~」を口演する。  物語の主人公は小学生時代の染太。いじめられてい...
「劇団CLOUD9」新作上演 学校通して問う「居場所」

「劇団CLOUD9」新作上演 学校通して問う「居場所」

 関西を拠点に多面的な活動を展開するスタッフ集団「劇団CLOUD9(クラウドナイン)」が、新作「ここで待ってる」を大阪・高槻と京都の2都市で上演する。代表の小沢佑太が脚本・演出を手掛ける群像劇で、「学校」をキーワードに「自分が自分でいられる場所」を問う。  CLOUD9は、小沢が2022年に旗揚げ。俳優はおらず、現在は照明、音響、美...
桂二葉のけったいな日常 愛すべき言い間違い 決めゼリフ「だいたいわかるやろ」

桂二葉のけったいな日常 愛すべき言い間違い 決めゼリフ「だいたいわかるやろ」

 落語会でお世話になってるN社長。先日、会場まで車に乗せてもらった。Pのマークを見た社長。「あそこのパーに止めよか!」「あの、社長、すみません、それも言うなら『ピー』か『パーキング』とちゃいますか?」。恐る恐る言うと、「だいたいわかるやろ!」と真っ赤な顔してはる。あんたの頭がパーやろと心の中で突っ込んだ。  N社長の言い間違いは上方...
柚木麻子さん『BUTTER』 世界累計100万部

柚木麻子さん『BUTTER』 世界累計100万部

 作家柚木麻子さんの小説『BUTTER』が、世界累計で100万部を突破したと、日本の版元である新潮社が発表した。同社によると、すでに刊行済みの英国や韓国を含め、計37の国と地域で翻訳出版が決定している。  首都圏連続不審死事件の木嶋佳苗死刑囚をモチーフにした作品。英国では、2024年2月に刊行され大手…...
五木寛之さんに「岡山市栄誉表彰」 地方からの発信を大事に 長年の「坪田譲治文学賞」貢献で

五木寛之さんに「岡山市栄誉表彰」 地方からの発信を大事に 長年の「坪田譲治文学賞」貢献で

 「坪田譲治文学賞」が創設40年を迎えたことを記念し、主催する岡山市は7月15日、賞の選考委員を長年務める作家の五木寛之さんに「岡山市栄誉表彰」を贈った。東京都内で同日開かれた贈呈式には、歴代受賞者や関係者らが多く参加し表彰を祝った。同市の栄誉表彰は五木さんで3人目。  五木さんは贈呈式で「坪田譲治さんは7月7日に92歳で亡くなって...