「坪田譲治文学賞」が創設40年を迎えたことを記念し、主催する岡山市は7月15日、賞の選考委員を長年務める作家の五木寛之さんに「岡山市栄誉表彰」を贈った。東京都内で同日開かれた贈呈式には、歴代受賞者や関係者らが多く参加し表彰を祝った。同市の栄誉表彰は五木さんで3人目。
五木さんは贈呈式で「坪田譲治さんは7月7日に92歳で亡くなっています。92歳の私が、7月にこういう賞をいただくのもご縁があったのかなと、改めてうれしく思っています」と喜びを語った。
また同文学賞について「賞の存在を世の中に広く知らせる宣伝屋のつもりで、選考委員を務めてきました。賞を後押ししてきたような気持ちがあります」。さらに、ほかにも金沢市が主催する泉鏡花文学賞などの地方の文学賞に携わってきたことに触れながら、「中央の華やかな賞だけではなくて、地方が大事だというのが持論です。坪田譲治賞が存在する限り、陰ながらお手伝いしていきたい。皆様どうぞよろしくお願いします」と結び、拍…
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