山形新幹線の新型車両「E8系」で故障が相次ぎ、東京―山形・新庄間の直通列車が大幅な減便となっている問題で、JR東日本が7月22日、故障に至った根本的な原因や経緯を発表した。
E8系は2024年3月のダイヤ改正から山形新幹線「つばさ」に投入されたが、故障したのはすべて24年秋以降に納入されたものだ。現在、故障が起きていない編成も含めて単独運行を取りやめているが、いったい何が問題だったのか。
6月に相次いで故障
事の発端は6月17日。納入されたばかりで試験運転中だったE8系新幹線(7両編成)が、宇都宮―那須塩原間で故障により走行不能に陥った。この影響で、東北新幹線の東京―仙台間が約5時間半にわたって運転見合わせとなった。さらに同日、営業運転中も含めた別の3編成でも故障が明らかになり、6月30日にも車両基地に留置した1編成で故障が起きた。
いずれも故障箇所は「補助電源装置」と発表され、装置内で半導体素子の損傷も確認されたが、詳細な原因や経緯は特定されないままだった。
JR東日本…
この記事は有料記事です。
残り1532文字(全文1974文字)
Comments